１２／０９ あることを（２）（してみる）

---先日の続き---

『一人の後輩がどんどん伸びてきてこのままじゃ追いぬかれる』と心配していた
知人に私は質問しました。

「自分の得意なことやこれだけは誰にも負けないって
いうもの何？」って聞きました。

彼はしばらく考えて二つ答えました。
『誰よりも早く出社してデスクの上をピッカピカに掃除してるから
誰よりもデスクの上がキレイ』そして
『挨拶は誰よりもしっかりできていると思う』この２点でした。

私はその答えに対してこう言いました。
「他の人のデスクもピカピカに掃除してみて。
それと、誰もがあいつにはかなわなぁというくらい
挨拶にもっと気持ちを込めてみて」と。

知人は『はぁ？』という表情をしていましたが、
すぐに気付いたみたいでした。

つまり、どんどん成績を上げている後輩は人を蹴落として上がること
のみに集中しているので、そればかりしていると
近い将来、蹴落とされる人になるということです。
もしくは困った時に誰もが知らん顔される人になるということに
彼は気付いたのです。

そして私が伝えた「他の人のデスクもピカピカに掃除してみて。
それと、誰もがあいつにはかなわなぁというくらい
挨拶にもっと気持ちを込めてみて」という意味は
『掃除が得意だったら掃除の【達人】になれ！
挨拶が得意だったら挨拶の【達人】になれ！』ということです。
そして業務もいつも通りしっかり取り組んでいると
誰も見ていないようですが案外みんな見ています。
少々業務のスピードが遅くても、そんな欠点より
『あの人の掃除力にはかなわない！あの人の挨拶にはかなわない！』と
いう長所の思いの方が強いので
人がついてきます。

その背中を見た人もいつもの出社時間より１０分早くきて
一緒に掃除をするようになったそうです。
その人たちも同じように挨拶の声が大きく元気になってきたようです。
そして彼が仕事で手一杯になると
相手から手伝ってくれるようになりました。
うれしいことに失敗したときもすぐにフォローしてくれる
ようになったようです。

そしてどんどん追い上げていた後輩だけはそんな彼に対し、
敵意むき出しのままでした。
そこでも宇宙のチカラが作用していました。
その後輩が失敗したとき、
周りは知らん顔。
そして『ほらみろ！ちょっとは懲りるだろ！』と
バカにされてしまったのです。
蹴落とすことのみに集中していたから
宇宙の法則通り、心の世界や現実世界で誰かを見下していたり
バカにしていたから、見下されたりバカにされたのです。
（今はその後輩も今までのことに気付いてすごく変わったそうです）

途中、【達人】という言葉が出てきたと思います。
昨年に開催した私の勉強会でもお話させてもらったことが
あるのですが、職場や様々な人間関係の中で生活していると
人と自分を比べてしまうときがあります。
自分より優れている人を見るとうらやましいと思い、
自分はダメなんだと思ってしまうときがあります。

でもさっきの彼のようになにか一つでも『これだけは
誰にも負けない！』というものが必ずあるはずです。
何も特別なことだけではありません。

例えば職場で「私はいつもコピーばっかりやらされる」と
愚痴っている方、もしくは
「お茶くみばっかりさせられる」と愚痴っているのであれば
コピーの達人になってください。
お茶くみの達人になってください。

『あなたにコピーを頼んだらホッチキスまで止めてくれて
分けてくれるんですね。あなたの右に出る人はいないですよ！」
と言われる域に達してみてください。

『あなたの入れてくれたお茶しかもう飲めないし、
お客さんが来られたらあなたが入れてくれたお茶しか出せない』という
域まで達してみてください。

笑顔に自信があるのなら笑顔の達人になってください。

かかってきた電話を誰も取らないのであれば
すぐに受話器を取る電話の達人になってください。

言い訳が得意であれば言い訳の達人になってください。
（これはちょっと行き過ぎですね（笑））

話すのが苦手でも聞くことが得意ならば
聞き手の達人になってください。

誰も見ていないようでも意識の高い人はちゃんと見てくれています。
そして大いなる存在も当然見てくれています。

必ず何らかの形で返ってきます。
それは人の助けだったり
良い出来事だったり、
物事が思ったよりもスムーズに運んだり、
様々な形に変えてあなたの目の前にやってきます。

なにか一つ見付けてみてください。
あなたはその達人になります。

■霊視・浄霊・ヒーリング・岸田天道ホームページ（PC用)はこちらから>>>■
あなたのクリックがこのブログ継続の原動力に
なります。ありがとうございます！