うっかり風船から手を離してしまった子供は泣いている。
なぜ泣いているんだろう。
単に自分の風船が遠い空に行ってしまったからだろうか。
いや、そうではない。
風船に対する執着、物に対する執着、
手元にないといけないという思い、
絶対に自分のものだという思い、
手放したくないという思いが強かっただけだ。
だから空高く飛んでいった風船を見て泣いているんだ。
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大人になるともしそのような光景を見たとしても
『あ〜あ、かわいそうに』とか
『まぁまぁ風船くらいでそこまで泣かなくても』とか
『また買えばいいじゃない』と思うかもしれない。
そう思う場合、風船に対する執着、もしくは
風船に相当すると思われる価値を持ったものに対する
執着が自分自身にないからではないでしょうか。
その子供にとっては風船はなくなってしまうととても悲しいと
思えるほど価値があったのかもしれません。
もしくはそれほどの執着があったのかもしれません。
これは子供の世界だけのことでしょうか。
わたし達大人ももしかすると同じようなことがいえるのかもしれませんね。
『風船』に対する執着がなくなっているだけで、
『風船』が風船以外のもの、
もしくは風船より価値があると思っているものに変わっているだけなのかもしれません。
それは車かもしれません。
それはブランドもののバッグかもしれません。
高性能のパソコンかもしれません。
最新型の家電製品かもしれません。
たくさんの思い出の詰まったアルバムかもしれません。
それは関わりのある『人』かもしれません。
それはお金かもしれません。
それは地位や名誉かもしれません。
それは今まで培ってきた人脈かもしれません。
それは夢にまでみたマイホームかもしれません。
仲のいい人や勤務先の人、
何ヶ月も会ってなかったり、音信不通に
なった人、この人誰だったかなぁという、携帯電話に
ごちゃごちゃに入ったアドレスのデータかもしれません。
風船がそれらに姿や形を変えただけなのかもしれません。
もしかすると風船を失ってしまって泣いている子供の姿は、
実はわたし達の姿そのもの、つまり鏡となって
『今、自分を苦しめているのは手放したくない、
もしくは自分のものでないといけない(あるいはそうあってほしい)!という
思いがそうさせているんですよ。』と
教えてくれているのかもしれませんね。
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