１／５ 心に苔（コケ）

”転がる石に苔が生えぬ”という言葉があります。

常に動いている石に苔（コケ）は生えないように、

心もそうありたいものです。

この世で過ごす年数を重ねていくと、

体験量も増えて、過去の体験から次がどうなるかを

あれこれ考えてしまいがちですし、

次第に凝り固まった考えにとらわれて

自分を基準に物事を見てしまうようになりやすいものです。

そんな時の心は変かも成長もありませんから、

びっしりと苔が生えてしまっているのかもしれません。

歳をとればとるほど頑固になるのは頷けますよね。

しかし、歳を重ねていてもそうではない人もたまにいます。

その方々に共通しているのは考え方の柔軟さはもちろんですが、

不思議と”謙虚さ”を持っています。

年下の人や立場が下の人に対しても親切で

わからないことが相手が歳位sたであろうが素直に『教えてください』と言います。

そのような人は”器”がどんどん大きくなりますし

人が集まってきます。

人の器は常に変動しています。

先程のように、器が大きくなる時は”謙虚なとき”です。

反対に器が止まるときや小ちゃくなるときは”威張ったとき”です。

この前、ある人と何気ない話をしている時に

『ところで今何歳ですか？』ですかと聞かれました。

その方は自分が歳が上だと分かると急にタメ口になりました。

そんな場面皆さんも経験していると思います。

そんな時は腹を立てずに心の中で『器が止まってますよ』と思えばいいんです。

そんなことで気分を悪くしたり食ってかかっても

お互い良い気分になりません。

それならば『自分はそうならないようにしよう！』と、

思いや考えを変えていけばいいんです。

そこからまたあなたの心は動き出します。

そうして気付いたら学ぶ、気付いたら実践、それをこまめに繰り返していくことです。

その時の心は止まっていませんから苔は生えません。

ココロがコロコロ動きますように。

合掌。

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