3/4 「もしもBを選んでいたら…」という幻想

人生は選択決断の連続です。


AかBかで迷って、悩んで、勇気を出してどちらかを選びます。

もしくは、無意識に選んでいるかもしれません。


そしてしばらくしてから、

ふとこう思うことがあります。

「あのときBを選んでいたら、どうなっていたんやろ?」と。


しかし、ここに紛れもない一つの真実があります。

Aを選んだ瞬間、Bを選んだ人生は、

あなたの現実からは消えています。


もちろん想像することはできます。

Bを選んでいたら、もっと成功していたかもしれません。

もっと楽だったかもしれません。

もしくは、不幸になったかもしれません。

しかしそれは、あくまで“想像の中の理想化されたB”です。


実際のBは、必ず新しい問題や課題を含んでいたはずです。

私たちは大抵の場合、選ばなかった道を美化します。

なぜなら、現実のように細部を知らないからです。


選択とは分岐でもあり、確定でもあります。


時間は一方向にしか進みません。

量子物理学の世界では、

「パラレルワールド(並行宇宙)」という概念が語られることがあります。

これは、選ばれなかった可能性もどこかの宇宙では、

存在しているかもしれない、という理論です。


Aを選んだ宇宙のあなた、Bを選んだ宇宙のあなた。

それぞれが別の世界線で存在している、という考え方です。


精神世界でも「パラレル」という言葉はよく使われます。

これは意識の周波数によって、

体験する現実が変わるという考え方です。


思考や波動が変われば、出会う人も出来事も変わります。

つまり、未来は固定ではなく、無数の可能性の束ということです。


しかし、ここで重要なのは、

Aというパラレルを選択したら、

あなたの意識はその世界線にフォーカスしているということです。


いくらBの可能性が理論上存在していたとしても、

今この瞬間、あなたが体験しているのはAの現実だけです。


「Bを選んでいたら…」と考え続けることは、

今いるAの世界線にエネルギーを注がないということでもあります。

それは、存在しない世界に心を置いている状態です。

少し厳しめに言えば、“あり得ない世界”を夢見て、

今の現実を薄くしてしまっているかもしれません。


もちろん、思いや行動一つで運命は変わります。

転職もできますし、引っ越しもできます。

そして、人間関係も変えられます。

それは「今この瞬間から別のAを選び直す」ということです。


しかしそれは、過去のBに戻ることではありません。

常に“今ここからの選択”なのです。


私たちは、選ばなかった道に対して未練を感じるときに、

自分の選択を否定しています。

しかし本当は、どの道を選んでも学びはあります。

Aを選んだからこそ出会えた人がいたり、

経験できた痛みもあります。

そして、得られた強さもあります。

それらはBでは得られなかったかもしれません。


パラレルAも、パラレルBも、

理論上は存在しているかもしれません。

しかし、あなたの魂が今体験しているのは、このAの物語です。


大事なのは、「もしBだったら」と考えることではなく、

「Aをどう生き切るか」です。

選択に正解・不正解はありません。

あるのは、その後どう意味づけるかだけです。


あなたが選んだ道は、間違いではありません。
なぜなら、それが今のあなたを作っているからです。


そして未来は、また次の選択でいくらでも枝分かれしていきます。
過去のBを夢見るより、今のAを生きることです。


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by hal-min | 2026-03-04 00:17 | こころ | Trackback


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