人生は選択決断の連続です。
AかBかで迷って、悩んで、勇気を出してどちらかを選びます。
もしくは、無意識に選んでいるかもしれません。
そしてしばらくしてから、
ふとこう思うことがあります。
「あのときBを選んでいたら、どうなっていたんやろ?」と。
しかし、ここに紛れもない一つの真実があります。
Aを選んだ瞬間、Bを選んだ人生は、
あなたの現実からは消えています。
もちろん想像することはできます。
Bを選んでいたら、もっと成功していたかもしれません。
もっと楽だったかもしれません。
もしくは、不幸になったかもしれません。
しかしそれは、あくまで“想像の中の理想化されたB”です。
実際のBは、必ず新しい問題や課題を含んでいたはずです。
私たちは大抵の場合、選ばなかった道を美化します。
なぜなら、現実のように細部を知らないからです。
選択とは分岐でもあり、確定でもあります。
時間は一方向にしか進みません。
量子物理学の世界では、
「パラレルワールド(並行宇宙)」という概念が語られることがあります。
これは、選ばれなかった可能性もどこかの宇宙では、
存在しているかもしれない、という理論です。
Aを選んだ宇宙のあなた、Bを選んだ宇宙のあなた。
それぞれが別の世界線で存在している、という考え方です。
精神世界でも「パラレル」という言葉はよく使われます。
これは意識の周波数によって、
体験する現実が変わるという考え方です。
思考や波動が変われば、出会う人も出来事も変わります。
つまり、未来は固定ではなく、無数の可能性の束ということです。
しかし、ここで重要なのは、
Aというパラレルを選択したら、
あなたの意識はその世界線にフォーカスしているということです。
いくらBの可能性が理論上存在していたとしても、
今この瞬間、あなたが体験しているのはAの現実だけです。
「Bを選んでいたら…」と考え続けることは、
今いるAの世界線にエネルギーを注がないということでもあります。
それは、存在しない世界に心を置いている状態です。
少し厳しめに言えば、“あり得ない世界”を夢見て、
今の現実を薄くしてしまっているかもしれません。
もちろん、思いや行動一つで運命は変わります。
転職もできますし、引っ越しもできます。
そして、人間関係も変えられます。
それは「今この瞬間から別のAを選び直す」ということです。
しかしそれは、過去のBに戻ることではありません。
常に“今ここからの選択”なのです。
私たちは、選ばなかった道に対して未練を感じるときに、
自分の選択を否定しています。
しかし本当は、どの道を選んでも学びはあります。
Aを選んだからこそ出会えた人がいたり、
経験できた痛みもあります。
そして、得られた強さもあります。
それらはBでは得られなかったかもしれません。
パラレルAも、パラレルBも、
理論上は存在しているかもしれません。
しかし、あなたの魂が今体験しているのは、このAの物語です。
大事なのは、「もしBだったら」と考えることではなく、
「Aをどう生き切るか」です。
選択に正解・不正解はありません。
あるのは、その後どう意味づけるかだけです。
あなたが選んだ道は、間違いではありません。
なぜなら、それが今のあなたを作っているからです。
そして未来は、また次の選択でいくらでも枝分かれしていきます。
過去のBを夢見るより、今のAを生きることです。

