3/5   五蘊盛苦(ごうんじょうく)

先日の四苦八苦の1つの五蘊盛苦(ごうんじょうく)の意味は
書いていませんでしたのでここで説明したいと思います。
といっても私は無宗教なので自分なりに解釈したので
『それは違う!』と思われる箇所があると思いますが広い心で読んで下さい。

まず、五蘊(ごうん)というのは般若心経にある、
色・受・想・行・識にあたります。
これらを順に説明します。

■色(しき)。。目に見える形あるもの全てのもの。
人、動物、植物、建物、月など。

■受(じゅ)。。聴覚、視覚、味覚など体で感じる感覚のこと。

■想(そう)。。イメージ、想念など。
『今日は雨かぁ。嫌だなぁ』や『あの人の事大好き』なども『想』。

■行(ぎょう)。。行動。目に見える行動は歩いたり、車の運転をすることや
、話すということなど。目に見えない行動は、『あの人のためになにかしたい』や
『あの人とは口をきかない!』というのも行だと思います。

■識(しき)。。意識、知識、認識、思考など。

これら5つの蘊を五蘊といいます。
ここで気付いた方もいらっしゃると思います。
五蘊って人間のもっているもの。つまり私自身、あなた自身の事では
ないでしょうか。

では五蘊盛苦の『盛』とは盛んでイキイキしているという意味ですよね。
私自身、あなた自身の肉体、心がが盛んでイキイキしているというのが
五蘊盛だとすると、おかしいですよね?
イキイキしていることがなぜ『苦』なのかという疑問がでてきます。

これは肉体と心が盛んであるが故に様々な事(余計な事、煩悩)を考え、喜びも知るが
苦しみや痛みを知るという事なのかなぁと思います。
今まで辛い思いや苦しい思いをしなかった人はいないと思います。
とても人間らしいじゃないですか!

百人いれば百通りの解釈があると思います。
『これはこういう意味だ!』と押し付けないところが
仏教の寛大さというか懐の深さを教えられます。

私は今まで仏教って陰気なイメージを持っていましたが全然そんな事はないですね。
正直、無宗教の私でも五蘊について書けば2〜3行くらしか書けないと思いましたが
そんなことなかったみたいでホッとしました(^^;
少し頭が柔軟になったような気がしました。ムニュ

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by hal-min | 2007-03-05 00:28 | スピリチュアル


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