脳のトレーニングのブームはまだまだ続きそうですね。
適度な脳トレは良いと思います。
是非楽しんで下さい。
ただ、脳トレもやり過ぎると、ついつい見落としてしまう
ものがあります。
『腹』です。
腹を使った言葉がたくさんあります。
例えば、怒りの感情を表す『腹が立つ』。
相手の人柄を表す『腹が大きい(小さい)』。
他にも、腹で考える。
腹が黒い。
腹が据わった。などなど。
我々の祖先は腹の感覚を元に相手がどんな人かを
判断してきました。
そして『この人なら信頼出来る!』と思ったら、
腹を割って話します。
なので相手の深いところまで理解することもできます。
それが腑に落ちるということです。
腑とは『腹』のことです。
相手のことが理解出来ないときは、
腑に落ちないと表現します。
腹に届いていないということです。
脳トレも大事なのですが、あまりにもそちらばかりに
意識がいくと、腹で考えることがおろそかになります。
呼吸が浅い方が急増している原因もその一つだと思います。
目を閉じて腹に意識を集中して何かを考えてみてください。
自然と呼吸が深くなります。
吸い込んだ空気が腑(腹)に落ちている証です。
このように『腹』でものごとを考えることは重要です。
反対に脳に意識を集中して何かを考える時は
呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると落ち着きがなくなったり
焦ることが増えてきます。
適度な脳トレをしたら、
適度に腹トレもしてみましょう。
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