私は小さい頃から霊が見えるとか、
○○のおっちゃんもうすぐ病気になるよとか
言ってるとよく『頭がおかしいこと言うな!』とか
『そんなことよそで言うなよ!気色悪い!』
『アホ!またそんなこと言うんか!』などと
しょっちゅう親から怒られました。
そんなことを言われ続けていると本当に自分は
頭がおかしいとか、やっぱり自分は狂っている。
そういう気持ちが続くとしだいに、
どうせ自分は・・という思いでいっぱいでした。
でもいつも温かく接してくれる人がいました。
現在、二日に一回会いにいっているおばあちゃんです。
それと家の近所のお地蔵さんでした。
そのお地蔵さんのところにおばあちゃんと
よく花やお菓子を供えに行ったりしていました。
そのお地蔵さんは頭部が少し欠けていましたが、
なんともいえない優しい表情をしていました。
私はおばあちゃんと同じくらいそのお地蔵さんが大好きでした。
(今もそうですが)
そしておばあちゃんからお地蔵さんにはこう唱える事を教えてもらいました。
【おん かかび さんまえい そわか】。
これは今でも続けています。
色んな場所に行ってもお地蔵さんを目にします。
運転中でも見かけると心の中で「行ってきます」、戻りは
「無事に帰ってきました」そして
「今日も一日幸せです。ありがとうございます。
おん かかび さんまえい そわか。」です。
でも小さい頃、おばあちゃんに疑問に思っていたことがあったので
聞いたことがあります。
それは、なぜお地蔵さんは特に辻で見かけるのかという疑問でした。
(辻とは交差点や分かれ道などのことをいいます)
当時、親から変人扱い(?)されていた私におばあちゃんだけは
きちんと私に話をしてくれました。
何度も何度もしてくれました。
これをご覧の方で、そういえばお地蔵さんって辻でよく見かけるなぁと
思われたりしませんか?
私たちが生まれるもっともっと昔、村や集落の境目、分かれ道、
坂の途中などにお地蔵さんはまつられました。
このような場所には、そこに住む人にとって
旅立つ人を見送ったりご先祖や神さんを出迎えたりする場合、
必ずといっていいほど、このような場で出迎えや見送りをしていたといいます。
そして昔から伝わるいろんな行事の中には、
そのような場所で邪気、悪霊などを祓う風習も現在でも多く残っています。
お地蔵さんは旅立つ方や神さんなどを見送ったり、
出迎える場所にあったという訳です。
おばあちゃんによると他にも色んな説や伝えがありますが、
今回はその一例です。
いつもは何気なく見ているお地蔵さんですが、
見る目が変わってきませんか^^
【おん かかび さんまえい そわか】
(『オカン!サンマは?そうか!』ではありません)
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