私が初めて金縛りにあったのは確か小学校の2年生頃だったと思います。
3人の男女の霊。一人が女性。あとの二人は男性。
そのうちの女性の霊が私の胸の上に乗っかって
『お前も・・・お前も・・・』と恐ろしい形相で
怖がる私を見下ろしています。
その私の顔を挟むように男性の霊が左右に正座して
無表情で私を見ています。
この頃の私は霊的なものが見えたり話したりしていましたが
こんな攻撃(?)的なことをされたのは初めてでした。
そしてその頃のことは今でもはっきりと憶えています。
大声を出したくても声が出ない。
体を動かそうにもガチガチになって動けない。
出るのは変な汗と強烈な恐怖感でした。
毎晩毎晩こんなことが続きました。
そのことを親に話しても、以前書いたように
『また変なこと言うて困らせてるだけやろ』
『お前の思い過ごしや』
など相手にされず、夜が来るのが本当に恐怖でした。
お日様が沈み出したころ公園で友達とバイバイしてからが
恐怖時間の幕開けでした。
「あいつらが来る」
「またやってくる」
「怖い。。どうしよう」
こんな感情がどんどん膨らんできました。
当時の私は霊と話は出来ても、上がってもらう(成仏してもらう)手段を
知らなかったので、ただただ怯えるのみでした。
当時の三つ下の弟は寝付きがめちゃくちゃ良くて、
一度寝てしまうと何度起こそうとしても起きないくらいの
『寝付き名人』でした。
そして恐怖の時間が刻一刻と近づいてきます。
真っ暗になって静まり返るのとは反対に心臓がバックンバックン
破裂しそうな勢いで鼓動を打ちます。
そして来る前の独特な霊気、鳥肌が全身に立ちまくります。
次に部屋のあちこちからピシッ、パシッというラップ音。
心の中では大声で『やっぱり今日もきた〜』そして
体中が動かなくなり、いつもの3人が出てきます。
(私の場合はつま先から順番に動かなくなってきます。
次に声が出なくなります)
いつもの女性が『聞け・・お前も・・聞・・け』と言い、
いつものように男性二人は私の枕元の両隣にこっちを向いて
正座しています。
最初は上に乗っかってきて言葉をいくつか発してくる
だけだったのが、首を絞めたり、形相も日に日に怖い表情に
なっていきました。
そんな夜が何日も続きました。
そして次の朝、私はまたいつものように
「来る。。またあの人らが来る」
という恐怖感を抱いて一日一日を過ごしていました。
でも子供心にしろ、『誰も信じてくれないんだからなんとか
しないといけない』という決心をしました。
次回に続く>>>>
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