1/5 何でも屋-2-(すとれすたまる)

先日の続き>>>

こんな事を書いている私も『何でも屋』の時がありました。
私は小さい頃からスピリチュアルな世界にどっぷりはまっていて
近所の人や、人づてに伝わった方々に浄霊や
心霊写真の処理、その他霊視などを幼い頃からしていましたが、
現在のようにこの仕事一本できた訳ではありません。

会社員として働いていた時期があり、
何回も喧嘩をしては辞めてを繰り返していました。
何回転々としたかなぁ。。。
そのときはまだ、すぐにキレる性格のままでしたので
自分を変えず『場所』だけ変えることばかりしていました。

そして私が20代前半の時、会社を立ち上げたばかりの
社長と出会いました。
当時は社長と事務員さんの二人でしたので私が
そこで働くようになって3人でした。
目つきの悪かった私をとても可愛がってくれて
とても良い環境に恵まれました。

仕事は大変でしたが『こんなに良い環境でいいんだろうか』という
気持ちでいっぱいでした。
仕事の内容は大手企業に営業に出向き、
その大手さんと産業機械や工場設備のメーカーさんの
間に入って商談をまとめていくというのが主で、
その他にも産業に関する総合的な営業をしていました。

やがて3人の会社が数億円の年間売り上げを
達するようになって完全に軌道に乗ってきました。
当然仕事の量は私と社長だけではこなせなくなり、
仕事に殺されると事務員さんは言い出し、
辞めてしまい、一時は私と社長の2人だけの時期もありました。
そして年月が経つにつれて社員さんもどんどん増えて、
今までのアットホームな会社の雰囲気は完全になくなってしまいました。

私はその会社の2番手だったので(ただ単に最初からいただけみたいな
ものですが)人が増えると下からの意見や配慮、社長の指示の
板挟みで、家に帰っても会社のことを考えるだけで吐き気が
してくる日々もありました。

でも行かなければいけない。
しっかりしないといけない。
という気持ちで何とか一日一日を過ごしていました。
多くの後輩達をまとめないといけないのに、
その後輩達は全然育たない。
不平や不満が爆発しそうでした。
『なんで俺だけこんなにしんどいねん』
『あいつら楽ばっかりしやがって』
こんな気持ちに支配されていました。
それが『エゴの声』だったのですが当時はそれさえ気付く
余裕すらありませんでした^^;

でもある日、確か連休の時だったと思います。
久しぶりにリラックスしている時、
私の守護霊さんが『一緒に働いている者が悪いのではなく、
お前がその人達の芽を摘んでいるのに気付け』と言われました。
私は目の前が真っ白になりました。

そうか!私は今まで人の仕事までやっていたし、
誰かに任せたとしても、任せた人が行き詰まったら
結局は私がやっていました。
それでは部下は育ちません。
それでは私の仕事は減るどころか、余計なものまで
どんどん増えてストレスもどんどん増えて、
机の上の上も未決の書類の山。。。
仕事が終わったら夜中の一時。。。
土日も出勤。。。
もしたまに休みの日があっても
霊視の依頼。。。
あ〜っもイヤ!!!
そんな時でも行き詰まっている後輩がいたら
何でも手伝ってしまうし引き受けてしまう。。。
で、ずっとそんな空気(なんでもやりまっせ〜)を長年発していたから、
ちょっと何かあると『これどうしたらいいですか?』
『この場合どう対応したらいいですか?』と
こっちがいっぱいいっぱいであろうがなかろうが
みんな聞いてきます。

それを私は後輩達のせい、会社のせい、環境のせいに
していました。
本当は後輩も会社も環境も悪くなかったのです。
悪かったのは私が『何でも屋』になっていたからです。

しかも『カエルの何でも屋』です。
本当はじっとしていてもエサを捕れるのにカエルのように
毎日エサを追っかけ回して、ただ一人で疲れている状態で
人の仕事までやってしまおうとする『カエルの何でも屋』。。。。

これに気付いてからは勇気がとても要りましたが
態度を一変させました。
最初は『専務って最近急に冷たくなった』とか
『人が変わった。あんな人じゃなかったのに』という
念がバンバン伝わってきました。
時々罪悪感みたいな感情もありました。

でも『何でも屋』をやめない限り、
見えない何かに追い込まれ、殺さそうな気持ちをずっと
持つのはもうイヤだったので一変させた態度は
変えませんでした。

やがてそれが周りにしてみたら当たり前になり、
みんなは自分で出来ることや、
チャレンジしなければいけないことは自らするようになり、
芽をどんどん出していきました。

やはり成長の芽を刈り取っていたのは私自身でした。
当然、私自身の成長の芽を刈り取っていたのも
私自身でした。

それからは会社の業績がさらに上がり、
人ももっと増えて活気のある空気になりました。
ストレスはゼロになったかといえば
仕事ですのである程度のストレスはあります。
しかし、何でも屋をやめることによってストレスは
激減しました。
そこから時間的な余裕もできるようになり、
もともと独立心の強かった私は休日は霊視や、
パワーストーンのネットショップを立ち上げたり
時間を有効に使うことができました。

そしてここでは省略しますがその会社を辞めて
現在のこの道一本で進む決意をしました。

私の過去の話ばかりになってしまいましたが、
仕事がしんどくて人間関係が嫌で嫌でたまらなくなっている
方がいらっしゃいましたら、
仕事の内容自体が自分に合っていないのであれば
転職も一つの方法かもしれません。

しかし、自分自身が何でも屋になっていないかを
見つめ直す機会かもしれません。
何でも屋は心身共に疲れます。
そしてカエルの何でも屋は心身共に疲れて我を見失います。

お願いです。まずは自分自身を大切にしてください。

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by hal-min | 2008-01-05 16:36 | こころ


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