8月31日は私の中では
『一年で最も子供が泣く日、親が最も泣きそうになる日』と
呼んでいます。
小学生の頃、夏休みに入る数日前から
心の中では妙にワクワクしたカウントダウンが
始まったのを思い出します。
そして夏休みに入ると親から『宿題やってるか』と言われ、
何もしてなくても『やっている』と言います。
数日後同じようなやり取りが何度かあり、
お盆前くらいにホントにやっているかどうか
見られます。
当然何にもしていないので出来るだけバレないよう済ませるように
その場を繕おうとします。
でもその不審な態度はすぐに見破られます。
父親:『ホンマにやってるんやな?今正直に言うたら怒らんから
ホンマのこと言うてみ?』
私:『ホンマにやっとる!』
父親:『正直に言うたら今やったら怒らん。ホンマは?』
私:『やってない・・・』
父親:『なにウソついとるんじゃ!アホタレ!』
ドカッ!ビシッ!バシッ!
6年間ずっとこんな感じだったと思います。
【怒らないから本当のこと言ってと言われて本当の事言うと怒られる法則】
は高学年頃発見しました。
そしてお盆までサボっていた分を一気にします。
というより『させられている』というような感じでした。
『犬に生まれたら宿題なんかせずに済むのに』
『草に生まれたら勉強なんかしなくていいのに』
そんなしょうもないことを思いながら。。。
とりあえずお盆までの分が済むと、また
夏休み最初と同じようなことを繰り返します。
お盆以降宿題していないのに『してる』と言います。
で、大体29日か30日にもう一度、
【怒らないから本当のこと言ってと言われて本当の事言うと怒られる法則】
と再会します。
29日、30日サボっていたツケを一気に相殺(そうさい)し、
気が抜けます。
そして31日、ポスター、読書感想文、貯金箱、自由研究(だったような)などの
『大物』に取りかからなくてはなりません。
当然、一日でこなせるはずもないので
親も巻き込んで夜中までかかります。
母親は『情けない情けない』と言いながら
泣きそうになりながら貯金箱の最後の色塗りを手伝います。
父親は『お前はいっつもこんなことの繰り返しじゃ!』と
言ってポスターの下書きを書きながら何度も
ゲンコツをくらわせます。
親は情けなくて泣きそうになりながら、
ゲンコツをくらわせながら、
作業を進めていきます。
私は宿題よりもたんこぶが痛くて痛くて泣きながら
作業を進めていきます。
その時『来年は早めに宿題を終わらせよう』と誓います。
しかし宿題を早めに終わらせることはありませんでした。
小学校の夏休みは、どこに行ったとか
何をしたよりも、たんこぶの上からどつかれると
とても痛くてたんこぶがさらに大きくなることを
学びました。
【怒らないから本当のこと言ってと言われて本当の事言うと怒られる法則】
を学びました。
どうか今夜、一人でも多くのチビッコが泣きませんように。。。
そして来年さらにその数が減りますように。。。
合掌。。。。チ〜ン。
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