9/1 本からのメッセージ(ほんからのめっせーじ)

面白くて何度も何度も読み返している、
ある本を先日からまた読んでいました。
その本は読むたびに心に響く部分が違います。
前に読んでハッと思った箇所は今回は
響かず、今回は別の箇所で『なるほど』と
思ったりします。
『今自分に必要なことや誰かに伝えることは
これですよ』とまるで教えてくれているようです。
何十回読んでも心に響く部分は違います。
その物語を読んで今回ササッた部分にはこんなことが
書かれていました。
(ちょっと長いですが重要な部分には下線を入れています)
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キャラバンは昼も夜も旅をし続け始めた。
顔を隠したヴェドウィンたちが、前よりいっそうひんぱんに
現れるようになった。

少年と仲よくなったラクダ使いは、部族間の戦争はもう始まったと
説明してくれた。
もしキャラバンがオアシスに到着できれば、
それはとても運がいいことだと言った。
動物たちは疲れきっていた。
そして人々はお互いに、ますます話をしなくなった。
沈黙は夜の最も恐ろしいところだった。

らくだのうなり声は、以前はただのうなり声に
すぎなかったが、今ではみんなをふるえあがらせた。
それは襲撃を受ける前ぶれかもしれないからだ。

しかし、そのらくだ使いはあまり戦争を心配していないようだった。
「私は生きています」と彼はある夜、ひとふさのなつめやしを
食べながら少年に言った。

その夜は火もなければ、月の明かりもなかった。
「私は食べているときは、食べることしか考えません。
もし私が行進していたら、行進することだけに集中します。
もし私が戦わなければならなかったら、
その日に死んでもそれはかまいません。
なぜなら、私は過去にも未来にも生きていないからです。
私は今だけにしか興味を持っていません。
もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます。
砂漠には人生があり、空には星があり、
部族の男たちは人間だから戦う、ということが
わかるでしょう。
人生は私たちにとってパーティであり、お祭りでもあります。
なぜなら、人生は、今私たちが生きているこの瞬間だからです」


もしこれを読んで『ふ〜ん』と思えばいつかハッと思っていただける
時が来るかもしれません。
反対に今、自分が置かれている状況の解決策のヒントに
なるかもしれません。
私はこの世には偶然はなく、全て必然であると信じています。

もし今日ことを目にしたとうことは
今、もしくは近い将来のメッセージだと私は思います。

特に下線部分は頭の片隅にでも置いて頂ければと思います。
目にするもの、耳に飛び込んでくる情報は
ただ単に飛び込んできたのではないと私は思います。

何かのヒントになれば幸いです。

■岸田天道ホームページ(PC用)はこちらから>>>■アルケミスト----夢を旅した少年------より。
by hal-min | 2008-09-01 23:59 | こころ


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